プログラム概要 (【 】内は会場)


11:10〜11:50【大ホール(2階):A会場】
大会長講演
『外来で地域で何ができるか』

〜改めて通院精神療法の意義を問う〜

講師 金杉 和夫(金杉クリニック)
司会 安田 美弥子(順天堂大学)

1993年から2002年の10年間に、日本の精神科の入院患者数は343,829人から330,050人へと僅かに減少しているのに対し、外来通院患者数は353,821人から855,875人へと2.4倍に急激に増加している。これは日本の精神医療が入院中心から外来中心に転換する兆しと考えてよいだろう。本来の医療は地域で生活する人々がまず身近な外来で治療を受け、外来で出来ない手術や検査、集中的治療があれば入院するべきものだが、精神科では、まず患者を地域社会から排除することから始まる隔離・収容型の入院治療が当たり前で、外来は二の次、入院治療のアフターケアと考えられてきた。
外来精神医療の拡大という大きな変化の主役はこの10年に約2倍に増加した精神科クリニックであった。クリニックの増加の要因は、精神医療改革の機運や精神科薬物療法の進歩もあるが、最も大きいのは保険診療での通院精神療法料や精神科デイケア料の増額であった。人と人との関わりを重視した精神療法とリハビリテーションを中心に据えた外来精神医療の拡大は健全な改善の方向性であったと思う。今回の診療報酬改訂で打ち出された通院精神療法料の削減は、この外来医療の拡大に大きくブレーキを掛けるものだ。この講演では通院精神療法の意義を改めて問い、精神医療が外来で地域で患者、障害者のために何が出来るか考えてみたい。

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12:10〜13:00【集会室洋室(3階):C−1会場】
理事・評議員会



12:15〜13:15【練馬区役所多目的会議室:D−1会場】
ランチョンセミナー 共催:大塚製薬株式会社
『リハビリテーション導入のための非定型抗精神病薬による土台づくり−当事者自らが薬物を選択するための外来でのアプローチ』

座長 池淵 恵美(帝京大学医学部精神科学教室教授)
演者 白潟 光男(こおりやま ほっとクリニック院長)


12:15〜13:15
【練馬区役所交流会場:D−2会場】
ランチョンセミナー 共催:塩野義製薬株式会社 日本イーライリリー株式会社
『寛解をめざしたうつ病治療〜新規抗うつ薬の時代を迎えて』

座長 村崎 光邦(CNS薬理研究所所長)
演者 石郷岡 純(東京女子医科大学医学部精神医学教室主任教授)


12:15〜13:15
【厚生文化会館集会室:E会場】
ランチョンセミナー 共催:大日本住友製薬株式会社
『5−HT
1A作動薬の外来精神医療における臨床的有用性』

座長 渡辺 登(日本大学医学部精神医学系教授)
講師 山田 和夫(東洋英和女学院大学人間科学部教授、横浜クリニック院長)

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12:15〜13:15【地域生活支援センターきらら】
当事者昼食会

※お弁当を用意しておりますので、皆様ご参加下さい。

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13:30〜14:30【大ホール(2階):A会場】
教育講演@
『現代の貧困と若者たち』


講師 湯浅 誠(自立生活支援センター・もやい)
司会 大河原 昌夫(住吉病院)

講師の湯浅誠さんは、1969年生まれ、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学、90年代から野宿者(ホームレス)の支援に携わり、現在はNPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長を務めている。現代日本の貧困問題を現場から訴え続け、ワーキングプアや格差問題に発言し、新聞、雑誌、テレビに数多く登場し、反貧困のためのネットワーク作りに奔走している。著書に『本当に困った人のための生活保護申請マニュアル』(同文館出版、2005年)、『貧困襲来』(山吹書店、2007年)がある。

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13:30〜15:00【第1リハーサル室(地下):B−1会場】
ミニシンポジウム1
『障害者自立支援法は何をもたらしたか』


シンポジスト 三澤 了(DPI日本会議)
         宮澤 秀一(東京都精神障害者団体連合会)
         田中 直樹(東京都精神障害者共同作業所連絡会)
  司会    磯村 大(金杉クリニック)
         金井 聡(つくりっこの家)

障害者自立支援法が施行されて約2年が経過した。応益負担の導入、報酬の日割り計算、退院支援施設の新設など、多くの障害者団体が不安を解消できないままにスタートしたこの法律は、精神医療保健福祉の現場にどのような影響をもたらしているのだろうか。2009年度の見直しを目前に控えた今、自立支援法施行後の状況を丁寧に検証し、実態に見合った施策を現場からつくりあげていく作業が求められている。本シンポジウムでは、実際にサービスを利用する当事者、医療機関、作業所のそれぞれの立場からの報告をもとに、この2年間を振り返り、誰もが地域でその人らしい暮らしを実現できるために、今、私たちが何をすべきかを議論し合う場としたい。

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13:30〜15:00【第2リハーサル室(地下):B−2会場】
家族・交流会
『最近の精神科医療について』


講師 今坂 康志(大泉メンタルクリニック)
司会 工藤 忠夫(練馬家族会)

講師のお話を受けて、家族の皆さんで悩みや疑問、気持ちを出し合って、交流と懇親を深めて頂きます。お気軽にご参加下さい。
講師の今坂康志さんは、クリニックの院長と大泉病院の副院長を兼任し、大泉地域の精神医療のエースとして力投するだけでなく、離島での診療、大相撲力士の診察など幅広く活躍され、昨年の横綱朝青龍の騒動では、診察医として記者会見を行い、大きな話題を呼びました。

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14:40〜15:40【大ホール(2階):A会場】
教育講演A
『認知症外来と地域ケア』


講師 須貝 佑一(浴風会病院)
司会 石井 弘一(大泉病院)

講師の須貝 佑一さんは、1945年生まれ、東京大学医学部保健学科卒業、朝日新聞記者を経て、京都府立医科大学を卒業、川崎市立川崎病院、国立精神・神経センター武蔵病院を経て、現在は社会福祉法人浴風会病院診療部長兼認知症介護研究・研修東京センター副センター長、日本痴呆ケア学会理事を務めている。認知症の入院治療、専門外来、研究、地域ケア・介護についての研修等で幅広く活躍し、的確な診断と温かい人柄で患者、家族、看護・介護者から大きな信頼を受けている。『ぼけの予防』(岩波新書、2005年)などの著書がある。

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15:00〜16:30【第1リハーサル室(地下):B−1会場】
ミニシンポジウム2
『共に生きるまちづくり』


シンポジスト 木内 知己(練馬駅南口 おとり様商店会)
         岡 高志(練馬駅南口 おとり様商店会)
         障害者地域生活支援センターきららの利用者
         坂口 節子(大泉学園まちづくりネット)
         松本 すみ子(東京国際大学)
  司会    河島 京美(練馬区障害者地域生活支援センターきらら)
         金井 聡(つくりっこの家)


地域で暮らす、ということを真の意味で実現するためには、"まちづくり"の視点が不可欠なものとなってくる。まちづくりというと、ハードの面が重視されがちであるが、より大事なのは、人と人との関係性をどのように築いていくかということではないだろうか。崩壊されてしまったコミュニティを再生する手がかりは、現代社会の中でもっとも生きにくさを抱えている当事者たちの生きるための模索、格闘の中にあるように思う。彼らを核として、人と人との関係をつむぎ、つないでいくようなあり方は、地域に住むすべての人たちの共有財産となるであろう。本シンポジウムでは、地域に暮らす当事者の声、共に生きる試みを行っている地域住民の事例などを題材に、共に生きるまちづくりの視点から精神医療を考える機会としたい。

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15:00〜16:30【第2リハーサル室(地下):B−2会場】
相談・交流会
『地域の中の相談』


司会 戸田 律子 (こころのカウンセリング・ルーム)

地域には人々を支える、様々な相談の窓口が開かれています。
相談を受けるカウンセラー、心理士、看護師、ケースワーカーの燃え尽き症状が、今問題になっています。
地域で相談業務に携わる皆さん!肩の荷をおろして語り合ってみませんか?
治療を受けているご本人や、一緒に回復を目指しているご家族、医師からはどのようなことを期待されているでしょうか。カウンセラー、ケースワーカー、保健師、教員、電話相談などの相談に携わる方々は、日ごろの相談業務の中で、どのような難しさを感じたり、工夫をしたりしているのでしょうか?
デイケアーや作業所、授産施設、グループホームのスタッフと、どのように連携していくことが出来るのでしょう?
それぞれの立場から、相談業務に関わる疑問やご意見を語り合って参りたく、皆様のご参加をお待ちいたします。

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15:50〜16:50【大ホール(2階):A会場】
教育講演B
『発達障害と子どもの精神科』


講師 佐藤 泰三(佐藤メンタルクリニック)
司会 木村 一優(石神井こころのクリニック)

講師の佐藤泰三さんは、精神医学界の大先輩で、順天堂大学精神医学教室客員教授、前東京都立梅ヶ丘病院長であり、現在は練馬区小竹町(西武池袋線江古田駅近く)でクリニックを開いている。長年にわたり子どもの精神科の臨床と研究に携わり、児童精神医学の権威であるが、明快なお話と気さくなお人柄で、講演や勉強会を通じて、患者親子、教育関係者やスクールカウンセラーにも絶大な信頼と人気を得ている。著書に『子どもの精神科』(医学書院、2002年)等がある。

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17:30〜20:00【大ホール(2階):A会場】
メンタルヘルスの夕べ<一般公開>

協力 日本・カナダ国際精神保健交流協議会

講演「勤労者のうつ病と職場復帰」

講師 山口 律子(MDAジャパン)
司会 弘末 明良(榎本クリニック)

講師の山口律子さんは、保健師として東京都の保健所に勤務していたとき参加した日本カナダ精神保健交流がきっかけで、カナダのブリティッシュコロンビア州のMDA(うつ・気分障害協会)本部でレジデント研修を受け、家族心理教育プログラム、気分障害の心理教育プログラムを学び、アメリカのホスピスなどで研鑽を積んだ。その後損害保険会社に勤めるかたわら、2002年にMDAジャパンを設立し、うつ・気分障害の当事者と家族を支援する活動を始め、今までのうつ病治療のイメージを変えるバイタリティ−の溢れる活躍で、テレビ、新聞、雑誌にも登場し、大きな反響を呼んでいる。『家族力がうつから救う!』(宝島社、2006年)、『会社力がうつから救う!』(同、2007年)などの著書がある。

映画 "Out of the shadow"

お話 上村 君代(在バンクーバー)
司会 富山 明雄(日本・カナダ国際精神保健交流協議会)

この映画は、アメリカの映画作家であるスーザン・スマイリーが、統合失調症を持つ自分の母ミリーとその家族の苦闘と回復の軌跡を、5年間にわたって記録したドキュメンタリー作品である。病者の苦しさ、孤独、娘たちの苦悩、回復の兆しと家族の愛の絆がときに暗く、ときに美しい映像で感動的に描かれた名作である。アメリカ精神医学会など世界の多くの学会で上映され、アドボカシー団体のNAMIメディア賞などを受賞し、ニューヨーク・タイムズ紙等で絶賛され、全米各地や世界各国の公共テレビで放映され、6カ国語に翻訳されている。
上村君代さんは、カナダのバンクーバーに在住の通訳として、先進的な精神保健を学ぶために現地を訪れる日本の関係者を、長年にわたり案内しお世話して下さっています。日本・カナダ国際精神保健交流協議会は、1993年にカナダの優れた精神保健のケアを紹介し日本の精神保健福祉の改善を進める目的で設立され、練馬を中心に日本の当事者、家族、関係者が5回カナダを訪問し、カナダからも4回当事者、関係者が日本を訪れ、交流を深めてきました。この日カ交流でお世話になってきたご縁で、上村さんがこの素晴らしい映画を翻訳し日本語字幕版を作成し、紹介して下さいました。ご自分も精神障害者をご家族に持つ立場も含めて、カナダの精神保健の実情や家族の想いをお話して頂きます。


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2008年6月6日(金曜日):1日目
時間 大ホール(2階)
【A会場】
時間 第1リハーサル室(地下)
【B−1会場】
第2リハーサル室(地下)
【B−2会場】
10:00 受付            
11:00
開会式
11:10 大会長講演(50分)
「外来で地域で何ができるか」

金杉和夫
12:00 昼休み   12:10〜
「理事・評議員会」
  会場:集会室洋室(3階)【C−1会場】
12:15〜13:15
ランチョンセミナー
「リハビリテーション導入のための非定型抗精神病薬による土台作り−当事者自らが薬物を選択するための外来でのアプローチ」
 共催:大塚製薬株式会社
 会場:練馬区役所多目的会議室【D−1会場】

「寛解をめざしたうつ病治療〜新規抗うつ薬の時代を迎えて」
 共催:塩野義製薬株式会社
     日本イーライリリー株式会社
 会場:練馬区役所交流会場【D−2会場】

「5-HT
1A作動薬の外来精神医療における臨床的有用性」
 共催:大日本住友製薬株式会社
 会場:厚生文化会館集会室【E会場】

12:15〜13:15
「当事者昼食会」
 会場:地域生活支援センターきらら
13:00 総会      
13:30 教育講演@(60分)
「現代の貧困と若者たち」

湯浅誠
13:30 ミニシンポジウム@(90分)
「自立支援法は何をもたらしたか」
家族・交流会(90分)
「最近の精神科医療について」

今坂康志
14:40 教育講演A(60分)
「認知症の外来とケア」

須貝佑一
15:00 ミニシンポジウムA(90分)
「共に生きるまちづくり」
相談・交流会(90分)
「地域の中の相談」
15:50 教育講演B(60分)
「発達障害と子どもの精神科」

佐藤泰三
            
17:00 休憩
17:30 メンタルヘルスの夕べ<一般公開>
「勤労者のうつ病と職場復帰」
講演 山口律子(60分)

映画“Out of the shadow”
「心の病からの回復と家族」
お話 上村君代(15分)